メガドライブ ミニには何が収録される?(写真は所有ソフトより)

ついにこの時が来てしまった。
そう、去る4月14日『メガドライブ ミニ』の発売が発表されたのだ。

嬉しい。嬉しいがその反面不安でもある。

正直、メガドライブの復刻版は売れるのだろうか? 誰が買うのだろうか?

売れてほしい。

(ミニファミコン、スーパーファミコンミニのミリオンヒットに便乗して)この機会に多くの人に、メガドライブの素晴らしさを知って欲しい。

そこで今日はまず、『メガドライブ ミニ』に収録されるソフトが何になるかを予想してみよう。

『メガドライブ ミニ』の発売意義とその勝算

メガドライブが発売されたのは今から約30年前の1988年10月29日。
当時からプレイしていた我々も今やすっかり大人になった。
この「メガドライブ ミニ」を子供と一緒にプレイする事もあるかもしれない。

「パパママが買った『メガドライブ ミニ』がきっかけでセガのファンになりました。」

そんな未来が実現できる可能性もある。
(以前も書いたがウチの子供たちは既にゴールデンアックス好きである

当たり前のことであるが、『メガドライブ ミニ』を発売する事はセガにとってビジネスである。『メガドライブ ミニ』発売の好機に、往年のIPタイトルや過去の名作タイトルを幅広い年代にアピールし、今後の展開(バーチャルコンソールのようなオンライン配信やセガ復刻プロジェクト)に取り込みたいはずである。

そんなメガドライブと言えばやはりやや尖ったアクション、シューティングが頭に浮かぶが、スーファミに負けず劣らずのロールプレイングゲーム、シミュレーションもあるのだ

多くの人に触れることがなかった名作タイトルを収録したくても、大人の事情で出来ないタイトルもきっとあるだろう。
今回はそんな事もやんわりと考えつつ、収録予想の希望を込めて書いてみたい。

珠玉のプラチナゲームはもちろん、往年の名作やレアゲームなど、メガドライブミニの発売意義として、30周年はもちろんの事、今までセガ、もといメガドライブのゲームを知らなかった人たちに

「こんなにも素晴らしいゲームがメガドライブにはあった」

そんな事実を、今こそ普及させたい、させてください、させろください。

メガドライブ ミニ収録予想タイトル30本

収録本数は30本、もしくは22本(以上)と予想

メガドライブは1988年10月29日に登場した

今年2018年10月29日をもって30周年を迎える。

そう、収録の予想本数は30本である。
なんとしても30本入れて欲しいので、予想タイトルも30本で考えた。

もし、収録本数が30本に届かなかった場合でも、超えるべき線はある。

そう、今も昔もメガドライブにとって(一方的に勝手な)ライバルはスーパーファミコン。

ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコンの収録タイトルが21本

スーファミミニが21本なら『「メガドライブ ミニ」で22本以上の収録することは課題』と言ってもいい「20本収録+隠しゲーム」で隠しゲーム枠としてGENESISタイトルやレアタイトルを多数収録など(ゲームキューブ:ソニックメガコレクション形式)も考えられるだろう。

 

メガドライブ ミニ収録予想30本

前置きが長くなってしまったが、収録の予想タイトルはこれだ。
「今でも十分遊べるクオリティ」&「実現可能性」の2軸から考えた本気のタイトル群だ。

以下、ジャンル別、属性(2人同時プレイ)ごとに記載する。
ACT:アクション枠
STG:シューティング枠
RPG:RPG枠(ARPG/SRPG含)
SLG:シミュレーション枠
PZL:パズルゲーム枠

予想にあたっては、現在何らかの形で販売されているタイトル、つまりセガアーカイブズバーチャルコンソールで配信されていたり、海外版メガドライブ ミニとも言えるSEGA GENESIS FLASHBACKに収録されているタイトル、は可能性が高いと考えている。
※()内は対抗馬、またはコメント

  1. ACT ソニック・ザ・ヘッジホッグ2初代ソニック
  2. ACT ガンスターヒーローズダイナマイトヘッディー:2人同時プレイ
  3. ACT ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌同シリーズ:2人同時プレイ
  4. ACT ザ・スーパー忍IIザ・スーパー忍
  5. ACT ゴールデンアックス同シリーズ:2人同時プレイ
  6. ACT ゲイングランド獣王記:2人同時プレイ
  7. ACT 大魔界村ストライダー飛竜
  8. ACT コミックスゾーン実現可能性大のレア枠
  9. STG スーパーファンタジーゾーンオリジナルが最大のライバル
  10. STG 武者アレスタVC売上上位:縦STG
  11. STG サンダーフォースIV演出のIV、ゲーム性のIII:横STG
  12. STG スペースハリアーIIスーパーサンダーブレード:3D
  13. STG フェリオススプラッターハウスPART2
  14. RPG ファンタシースター 千年紀の終りにPSはIV一択
  15. SRPG シャイニング・フォース 神々の遺産SFも初代一択
  16. ARPG モンスターワールドIV今でも遊べる屈指の名作
  17. APRG ランドストーカー 皇帝の財宝シャイニング & ザ・ダクネス
  18. ARPG ストーリー・オブ・トア 光を継ぐ者ロープレプロジェクト枠
  19. RPG レンタヒーローヴァーミリオン
  20. SLG ラングリッサーIIMD発の屈指の名作
  21. SLG ロードモナーク とことん戦闘伝説バハムート戦記
  22. SLG アドバンスド大戦略スーパー大戦略
  23. PZL ぷよぷよ通今でもぷよぷよ
  24. PZL コラムスIII対決!コラムスワールド同シリーズ:2人同時プレイ
  25. RACE アウトランスーパーモナコGP
  26. ACT パルスマンまじかる☆タルるートくん
  27. ACT アースワームジムベクターマン:GENESIS枠
  28. ACT チェルノブ我前に敵は無し:DECO枠
  29. ACT バンパイアキラーリスター:ロマン枠
  30. ACT ジ・ウーズ謎ゲーム:ロマン枠

アクションゲーム枠の収録予想タイトル

ソニック・ザ・ヘッジホッグ2

最初に『ソニック・ザ・ヘッジホッグシリーズ』の収録は間違いないだろう。

問題は「どのソニック・ザ・ヘッジホッグが収録されるか?」である。

これについては少々長くなるので別記事で書きたいと思う。端的に言えばセガのシンボルとも言えるこのタイトルで『メガドライブ ミニ』への収録は、原点の初代ソニックではなく、面白さと進化の観点から『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』であるべき、というのが私の意見だ。

2018.5.13記事追加「メガドライブ ミニ」で収録されるソニック・ザ・ヘッジホッグはどれか?

『ガンスターヒーローズ』『ベア・ナックル2』

まず、アクションゲーム枠として『ガンスターヒーローズ』『ベア・ナックル』の収録を期待したい。

各々が十二分な出来栄えを誇るプラチナ級であるが、トレジャーの開発でボスのギミックなど見ているだけでも楽しい『ガンスターヒーローズ』、そしてブレイズのお色気(パンチラ)もありつつ、基本硬派なベルトスクロールアクションゲームとしての『ベア・ナックル』、シリーズ中でもやはりIIが珠玉である。また、いずれの作品も2人同時プレイが可能である事も評価したい。

『ザ・スーパー忍II』『ゴールデンアックス(初代)』

更にセガの名作として『ザ・スーパー忍II』『ゴールデンアックス(初代)』が来て欲しい。
『ザ・スーパー忍II』はアクションゲームとして今プレイしても楽しい。ライフ制なので割と気楽にプレイできる事、ダッシュ切り、三角跳び、苦無投げなど様々なアクションを組み合わせて上手くなるのが実感しやすいプレイ感が魅力。

『ザ・スーパー忍』は初代も快作であるのだが、初期版は著作権的に「え?このボスってゴジ○?ラ○ボー?」があるので、IIの収録が妥当と見る。
『ゴールデンアックス(初代)』はレビューも書いたが二人プレイがとにかく楽しい。軽めにプレイできるアクションゲームであり、要は『ブンブンコツコツドガッ!」である。

『大魔界村』(ストライダー飛竜)

続いてメガドライブが誇るアーケード移植枠。
候補としてはやはり『大魔界村』があるだろう。同じくカプコンの対抗馬に抑えたが『ストライダー飛竜』も名作であり、スーパー忍と忍者枠が若干被るものの両方が収録される可能性も十分にあるだろう。

『コミックスゾーン』

また、レトロゲーム市場では完品で5万円はくだらない『コミックスゾーン』も十二分に可能性があると見ている。
(やや単調なアクションではあるが)「コミックの中に入って戦う設定」と「ロードキル(ペットのネズミ)が大活躍」する本ゲームはバーチャルコンソール、FLASHBACKのいずれにも収録されており収録の土台は十分出来ていると考えられる。また、ゲームセンターCXで有野課長もプレイし、往年の激レアゲームを収録する事でレトロゲーマー層にも十二分にアピールできるのではないだろうか。

『パルスマン』『バンパイアキラー』(リスター)

また、『パルスマン』『バンパイアキラー』もメガドライブが誇る秀作アクションゲームだ。
『パルスマン』はポケモンで知られるゲームフリークが開発しており、2016年にはオープニングの暗号が解読(パルスマン オープニングの真実)された事でも(レトロゲーマーの間では)話題になった作品である。

『バンパイアキラー』は、収録の可能性としては低いかもしれないが、これも2018年のレトロゲーム市場で完品で4~5万前後で取引される激レアタイトルである。また、レアなだけでなくドラキュラの系譜として、アクションゲームとしての完成度も非常に高く、是非収録して欲しいタイトルである。正直、現実的なところでは同じくコナミによる名作、リスター・ザ・シューティングスター(バーチャルコンソール、FLASHBACKのいずれにも収録)の方が可能性が高いだろうが。

『チェルノブ』

また、「我前に敵は無し!」で知られる『チェルノブ』もメガドライブを体現する一作である。

『強制スクロールの後退不可』というまさに覚悟仕様を持つ本作は、アーケードからの移植作品だ。

移植にあたって、アーケード版で物議を醸した原発関連の設定変更(AC:原発事故で超人化→MD:妹を救うため亡父開発のスーツで戦う)を行った。個人的にはメガドライブ版の出来が珠玉であり、データイースト(DECO枠)のゲームとして是非収録を期待したい所である。

『アースワームジム』『ベクターマン』

更にGENESIS枠も忘れてはならない。メガドライブでは発売されなかったが、海外版のメガドライブであるGENESISで「アースワームジム」、そして「ベクターマン」という海を超えたアクションの名作があり、バーチャルコンソールでも配信されている他、ゲームキューブの「ソニックメガコレクション」のかくしゲームとして2つの作品が収録されているのだ。「アースワームジム」は有野課長もプレイし、「何だコレは!面白いじゃないか!」とコメントしている

『ジ・ウーズ』(ロマン枠)

そして、アクションゲーム枠の収録予想ラストとして「ジ・ウーズ」を希望したい。
これはロマン枠と言えよう。残念ながら私は「ジ・ウーズ」をいまだに所持できていないので、これを機会に是非プレイできたらと切に願う。『ジ・ウーズ』はメインタイトルというより隠しゲーム的なもので構わない

シューティング枠の収録予想タイトル

『スーパーファンタジーゾーン』

次にシューティング枠について挙げていこう。
筆頭はセガらしさと名作を掛け合わせた『スーパーファンタジーゾーン』であろう。
収録の競合はオリジナル版の『ファンタジーゾーン』しか思い浮かばなかった。パステルカラー調のグラフィック、そしてBGM、演出からボス、ショップのアイテムに至るまでファンタジーゾーンの持つ魂が受け継がれている一作である。

『武者アレスタ』

シューティングでは、コンパイルの『武者アレスタ』の収録も期待したい。
2018年現在レアゲームとして1万円以上で取引されている『武者アレスタ』だが、定番の「メカ×美少女」路線を抑えつつ、難易度はむしろ低く、シューティングとしての爽快感に重きを置いたプレイ感が魅力である。また、独自のメカデザインも秀逸ながら、力の入った説明書に記載されているネーミングセンスも見逃せない。怒駆路(ドクロ@STAGE1)、維之上(イノウエ@STAGE2)、鬱之宮(ウツノミヤSTAGE5)。そう、これはすべてボスの名前である

もし、本作が収録された暁には、取扱説明書も一緒に公開して欲しいところだ。

懸念点としてはバーチャルコンソールの売上上位にランクイン(2018年3月27日午前1時当時)しており、単体でも戦力としてみなされてしまうと収録から外されてしまうのではないか、ということくらいだ。
※記事の記載にあたって2018年5月5日に再確認した所、人気ソフト20のランキング圏外になっていた。

『サンダーフォースIV』(サンダーフォースIII)

そして、テクノソフトの『サンダーフォースIV』も外せない。対抗馬は無論『サンダーフォースIII』である。
良作品とも甲乙つけがたい名作である事は否めないが、『サンダーフォースIV』は演出、一方で『サンダーフォースIII』は硬派だ。
IIIにはそこまで派手さは無いが、純粋にシューティングゲームとして比較した場合、プレイしたくなるのはIIIであると個人的には考える。ぶっちゃけIVは喰らい判定が判り辛く「え?今なんでやられたの?」が多いのが気になる。

少し先を見ると、サンダーフォースはセガサターンの『サンダーフォースV』で極まるのだが、その進化過程としていずれかの『サンダーフォース』を収録してほしいものだ

『フェリオス』(スプラッターハウスPART2)

シューティング枠、もといナムコ枠について少し語ろう。

メガドライブでは、正直パッとしなかったナムコであるが、収録したいのはアーケード移植作品である『フェリオス』だ。
アルテミスの言葉はちょっと何を言っているか聞き取りづらく、拡大縮小を持たないメガドライブの機能制限こそあれど、ゲームとしてはとても楽しめる出来になっている。

対抗馬としてシューティング枠ではなくなるが、メガドライブにおける数少ないナムコの秀作『スプラッターハウスPART2』を推したい。これはメガドライブでのみ存在する続編であり、B級ホラー枠として名高い名作である。

『スペースハリアーII』(スーパーサンダーブレード)

メガドライブ30周年として発売当初を振り返るならば『スペースハリアーII』が、対抗馬として『スーパーサンダーブレード』の名前が挙がるだろう。

そう、この2作はメガドライブの発売日である1988年10月29日に『同時リリースされたローンチタイトル』であり、30周年記念で発売されるには始まりの碑として相応しい。

RPG枠(ARPG/SRPG含)の収録予想タイトル

『ファンタシースター 千年紀の終わりに』

さぁ、お待ちかねのRPG枠だ。

筆頭はファンタシースターの4作目『ファンタシースター 千年紀の終わりに』マスト収録タイトル

Phantasy(ファンタシー)の造語の通り、近未来的な世界観が織り成すシナリオが魅力の本作であるが2作目である「IIの還らざる時の終わりに」はメガドライブ初期に出たゲームで、残念ながらバランスが今ひとつである。正直に言って、今プレイするのはバランス、シナリオ共に正直厳しいものがあった(1年前に再びプレイしての感想)一方、同作品の要素・設定・存在をシナリオに絡めつつ、一つの頂点に達したのが、4作目である『千年紀の終わりに』である。テンポよく進むゲームバランスも手伝って、今プレイしても楽しめること請け合いだ。
※3作目の『III 時の継承者』は、挑戦的すぎたタイトルのため略

『シャイニング・フォース 神々の遺産』

一方で初代だけが輝きを持つ作品もある。

それが『シャイニング・フォース 神々の遺産』だ。RPGが薄かった当時、シャイニングシリーズの第二作として、『メガドライブのポストドラクエ』の期待を背負って登場し、その期待に応えたという稀代の名作である。『シャイニング・フォースII 古えの封印』も順当に進化した良い作品ではあるが、サラ派としてプレイした私にとってエンディングの展開は受け入れ難く、初代を超える印象は持てなかったというのが感想である。やはり王道ながらもシミュレーションとして万人向けの難易度と程良い隠し要素(ヨーグルトとか)を持った『シャイニング・フォース 神々の遺産』こそ是非収録して欲しいタイトルだ。

『モンスターワールドIV』

そして、アクション要素が強めであるがアクションRPGとして『モンスターワールドIV』間違いなく今遊んでも楽しいプラチナ級タイトルだ。もし「メガドライブ ミニ」に収録されれば、間違いなくその中で一二を争う完成度に、プレイ経験者もまた今までプレイした事がないユーザも主人公アーシャとペペログゥが織り成す冒険の虜となること請け合いである。

『ランドストーカー 皇帝の財宝』

そして、『ランドストーカー 皇帝の財宝』だ。本作の特徴として内藤寛が開発した高さを表現したクォータービューシステム「DDS520」があり、発売当初の1992年は画期的に写ったものだ。今プレイすると固定視点による3D表現の操作は快適とは言い辛い部分も多く、クリアまでの難易度が高い気がしてしまうが、当時は夢中でプレイしたものだ。(内藤寛 氏は今はどうしているのだろうか……)

『ストーリー・オブ・トア 光を継ぐ者』

同じく『ストーリー・オブ・トア 光を継ぐ者』もアクションRPGとして若干地味であるものの秀作である。RPGが少なかったメガドライブのRPGを補う『メガロープレ・プロジェクト』の第七弾として、セガサターンが発売された約2週間後の1994年12月9日に発売された作品だ。キレイなグラフィック、古代祐三によるBGM、コマンド入力の必殺技、ゼル○のような謎解き、そして精霊アクションと良作の要素を揃えていたのだが、いかんせん発売が遅すぎた。そう、今こそ復活を果たす時ではないだろうか

『レンタヒーロー』

また、『レンタヒーロー』も忘れてはならないだろう。AM2研開発による愛すべきB級作品だ。間違って届けられたコンバットアーマー(たん3でんち式、要レンタル料)を入手した主人公。最初はラブレターを届けたり、犬を探したり、怪獣ショーに出演したりするが、うちに警察から依頼を受けて正義のヒーローとして活躍してゆく。1991年の作品ではあるが、今年に入って何故か舞台化されたり愛を感じる作品である。

シミュレーション枠の収録予想タイトル

『ラングリッサーII』

メガドライブの心の支えであり圧倒的名作『ラングリッサーII』である。うるし原氏の描く蠱惑的なキャラクターが奏でる聖剣ラングリッサーを巡る戦いを描く名作シミュレーションだ。傭兵制と呼ばれるシステムは戦いの自由度(そして若干の冗長さも)を広げ、と岩垂 徳行氏の数々の名曲を聞きながらプレイできるのは幸せ以外の何物でもなく、メガドライブ屈指の大作である。確かに主人公達の光輝の軍勢が勝ち過ぎのシナリオであるが、またそれ故に敵軍として描かれる『帝国軍 青竜騎士団隊長レオン(そしてレアード)』に惹かれるのだ。後にスーパーファミコンで『デア・ラングリッサー』が発売されたが、両方周回プレイした自分が断言しよう。『ラングリッサーII』はメガドライブ版こそが圧倒的なクオリティであると。権利関係が気になるところであるが、是非収録を希望したいタイトルである。

『ロードモナーク とことん戦闘伝説』

また、あまり知られていないかもしれないが『ロードモナーク とことん戦闘伝説』も相当にデキが良い。カルドセプトで知られる「大宮ソフト」の初作品である。ファルコムのリアルタイムシミュレーション「ロードモナーク」の移植作品だ。メインとなるストーリーモードでは思わず「半熟英雄」のノリを彷彿させる。序盤は簡単に進めるが、中盤以降その難易度は程良い歯応えになっていく。まさに今でも遊べる名作である。

『アドバンスド大戦略 -ドイツ電撃作戦-』(スーパー大戦略)

そして、『アドバンスド大戦略』『スーパー大戦略』がある。『アドバンスド大戦略』は第二次世界大戦、『スーパー大戦略』は1990年当時の現代版の戦闘機や戦車と登場する。ただ、キャンペーンモードではコンピューターの思考時間がとても長いため、出来ればこの点は改善して欲しいものだ。余談となってしまうが、この大戦略をプレイした当時おもちゃ屋でプラモデルを見るのが楽しくて仕方なかった。そう、ゲームの作品中に登場する戦車や戦闘機がかたっぱしからプラモデル化されているのだ。小遣いがいくらあっても足りるものではない。

パズルゲーム枠の収録予想タイトル

『ぷよぷよ通』『コラムスIII対決!コラムスワールド』

メガドライブのパズルと言えば『ぷよぷよ通』、そして宝石パズルの『コラムス』である。ぷよぷよに関してはもはや言うまでもないだろう。今でも各種ハードで販売される生涯現役のパズルゲームである。『ぷよぷよ通』はアーケード版登場後、コンシューマーではメガドライブ版がもっとも早く発売され、スーパーファミコン版『ぷよぷよ通』が発売されるまでの約1年間はメガドライブこそがよぷよ通を遊べる唯一のハードだったのである。
『コラムス』は宝石の見た目も綺麗なパズルゲームだ。収録するとすれば対戦も可能な『コラムスIII対決!コラムスワールド』が面白い考えるが3人以上のプレイにも対応していたのでミニ版だとかえってネックになるかもしれない。総じてメガドライブ版『コラムス』は操作性も良く、宝石が落下した際に低く響く効果音も秀逸であった。また、1993年このクォリティでメガドライブ版『テトリス』が出ていれば……とプレイしながらずっと思っていたものだ。

以上、30タイトルが私の予想である。

 

メガドライブのソフトは、ハードコアなアクションを中心に、任天堂のファミコン・スーパーファミコンと同じものさしでは測れないプラチナ級のソフトが多数ある

一人のメガドライブファンとして、『メガドライブ ミニ』の発売をきっかけに多くの人達がメガドライブを遊んで貰えれば幸いである。

答え合わせはセガ公式の発表後!

セガからの公式発表後、答え合わせと共に、あらためて収録タイトルについて紹介をしていこうと思うのでお楽しみに。

P.S.

これ以外にも入れたいタイトルはたくさんあった……。

絶対に入れてほしいが、実現が難しそうなため外した「幽遊白書 魔境統一戦」
PS4でリメイクされた「重装機兵レイノス」。その他「アリシアドラグーン」「V.R.バーチャレーシング」「ストリートファイターIIダッシュプラス」「獣王記」「アレックスキッド 天空魔城」「イチダントアール」どれが来ても嬉しいタイトルばかりである。